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1月30日にAmazonで予約していた「かえってきた!ちびたまごっち」の白が発売日から1日遅れて今日、届きました。
1984年生まれの僕は、初代が発売された1996年当時は11歳の小学校5年生。
日本中どこでもそうだったように、東京の西の外れ、多摩市でも一大ムーブメントが起こりました。
圧倒的な品不足で、近所のイトーヨーカドーに入荷したときには15個に対して1000人近くが並んでいた記憶があります。
異常な希少性で、たまごっちは「おもちゃ」ではなく「ステータス」そのものとみなされました。
1,980円のたまごっちが9万円以上で取引されていたという話もあります。
そんな状況で、当時たまごっちを持っていたのは「家が裕福」か「親が激甘」のどちらか。
つまり、子供にとっては「自分の親の力と愛を誇示する」道具でした。
買ってもらうことのできないほとんどの子供は仕方なく類似品で我慢することになり、僕も「ポケットビスケッた」を親に買ってもらって我慢していました。
ほかにも、「ドラえもんっち」や「ぎゃおッPi」を持っている子供もいましたが、「余計な装飾のない卵型のフォルムにボタンが3つだけ」というシンプルさを持つ「たまごっち」だけがマスターピースとして君臨し、類似品は「たまごっちを持たざる者」を示す不名誉の証でしかなかったのです。
それから20年の時を経て、僕はようやくたまごっちの、それも当時もっとも希少とされた「白」を手に入れました。
たったの、1,390円。
今なら分かる、たまごっちは買えなくても子供を愛していた親の気持ち。
それでも、子供時代の自分に自慢したい一品です。