君たちはScanSnapの実力を知らない ― ScanSnap Cloudで“ボタン押すだけ”の整理術

    
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フリーランスとして自宅で仕事をしているので、聞かれても困らないラフな打ち合わせは喫茶店でやることがあります。(自宅に打ち合わせスペースがないだけなんですが)

メモはiPad Proでとっているのですが、帰宅すると手元に紙資料、名刺、領収書が残ります。
とにかく仕事部屋に紙モノを置きたくないのでScanSnapでスキャンしてシュレッダーにかけてデータを整理して…というのがルーチンです。それが、ScanSnap Cloudを使い始めて整理のスピードが3倍以上になりました。

ドキュメントスキャナの定番 ScanSnap

ところで、ScanSnapはご存知でしょうか。
富士通の子会社、株式会社PFUが販売している小型のドキュメントスキャナです。

大きさはこのくらい。後ろに並んでいる空の酒瓶と比較してください。

可動部をすべて広げてもA4サイズくらいの専有面積なので、ちょっとしたスペースに置くことができます。
僕の自宅オフィスでは作業台のはじっこにちんまりと置きました。

で、こいつが優れもの。僕の持っているiX500なら分速25枚のスピードで両面スキャンしてくれます。
独立したての頃、それまでに溜めた500枚以上の名刺を30分もかからず全てスキャンできたのは驚きました。

ただ…1点大きな問題があります。高いんです。

いま、Amazonでは43,800円(!)。
デファクトスタンダードとして人気の製品なので、価格の変動もほとんどありません

なので、自宅でがっつり仕事をするフリーランスか、オフィスでの共同利用以外で購入するのはおすすめしません。ただし、病的な整理好きガジェット好きなら話は別です。

なぜScanSnap Cloudを知らなかったんだろう

本題に入ります。

これまでも便利に使ってきたScanSnapですが、最終的には手動でデータを整理していました。
1日分、1週間分の紙資料や領収書、名刺をまとめてスキャンして「これはGoogleDrive」「これはEight」と振り分けていくわけです。

スキャンが早いとはいえ、これが面倒だなと思ってたんですよね。
が、ScanSnap Cloudを知ってからはそんな苦労とも無縁です。

まずは、こうして1日分の紙モノをすべてScanSnapに突っ込みます

おわかりでしょうか。ちょっと写真が見にくいのですがスキャンボタンが青とピンクの二色に光ってますね。
これが、ScanSnap Cloudに接続されていることを示しています。

で、ボタンを押せばサイズや厚さの違いをものともせず、すべてスキャンしてくれます。

するとどうでしょう。

名刺、レシート、文書をそれぞれ指定したサービスに保存してくれます!

どうやら2015年頃からサービスがスタートしていたScanSnap Cloud。なぜ僕は最近まで知らなかったんでしょうか…。知らずに浪費した時間は計算したくもありません。

“整理術”と呼ぶほどのものですらない

30秒で1日分の紙モノがすべて片付きました。
タイトルに「整理術」と入れましたが、そんな大層なものではありません。ボタン押すだけ。

しかも、書類は検索可能なPDFにしてくれているし、自動読み取りで日付の入ったタイトルまで付けてくれます。領収書は印字されたものなら会計ソフト(僕の場合はFreee)に金額まで入れてくれています。

領収書の処理が面倒で学生アルバイトにお願いしていたこともありますが、ここまでやってくれるならScanSnapに任せたほうが早いし正確ですね。

連携サービスも豊富に揃っています。

株式会社PFUのウェブサイトより。画像クリックで元ページにジャンプします。
http://www.pfu.fujitsu.com/imaging/scansnap-cloud/cloudservice.html

どうです?
あなたの使っているクラウドサービスも必ず入っていると思います。(会計ソフトにマネーフォワードが入ってないのは残念)

しかもこれが、ScanSnapさえ持っていれば無料で使えます。

欠点は2つ。価格とスキャン可能サイズ

というわけで、ほとんどPR記事のようになってしまいましたがそれほどに便利なのです。
最後に、欠点もまとめます。

やっぱり高い

冒頭でも書いたように金額が高いですよね。
スマホのように仕事でも日常生活でも使えるならまだしも、スキャナに43,800円です。

じつは僕の場合、知り合いの編集者からのいただき物でした。
今では仕事に欠かせないツールの1つですし、ScanSnap Cloudはたしかに便利…ですが、もし持っていなかったとしても即決で購入という価格ではないと思います。

A4より大きいサイズを扱うには注意が必要

そして、注意点がもうひとつあります。
ScanSnap iX500は通常、最大でA4までのサイズしかスキャンできません

A3キャリアシートという別売品を組み合わせて半分に折ればスキャンできないこともないのですが、折り目に重なった文字はかなり読みにくいです。
ペーパーメディアの世界でよく使われるB4も同じく、です。

絶対に買うべきとは言えないが…

即決で買うべきと断言できるのは以下の条件に当てはまる場合でしょうか。

  • 紙モノのを多く扱う編集者(ただしゲラによくあるB4サイズはA3キャリアシートが必要)
  • 領収書と名刺を膨大に扱う人
  • 43,800円くらいなら迷わず買える富豪
  • 5人以上のオフィスでの共同利用
  • 病的な整理好きガジェット好き

とは言え、働き方に革命が起こるのは確かです。
フリーランスは国税の還付金が来たら検討してもいいんじゃないでしょうか。

後悔はしないと思います。あとで感謝しますよ。

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