33%の重さで80%の仕事 ― iPad Proを迷っている人のために

    
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最近、AppleがiPad ProのCMを盛んに流しているので、僕の周りでもiPad Proの購入を迷っている人が多くいます。

まもなく新型が出るという噂もあるので、なおさらでしょう。
僕は現行のiPad Pro 9.7インチ(Wi-Fi + Cellular)を使っていますが、これが非常に快適。

フリーランスでウェブコンテンツを扱っている立場から、iPad Proを2台目のメインマシンとして仕事で使うポイントをまとめました。

700gを切る軽さで(ほぼ)なんでもできる

僕は自宅のメインマシンとしてMacBook Pro Retina Mid 2015(タッチバーのない旧モデル)を使っていて、以前はこれをモバイル機としてリュックにも入れていました。
15インチのRetinaディスプレイ、快適なCore i7のプロセッサー、余裕の16GBメモリー、どんなデータもものともしない256GBのSSD。すでにひと昔前のマシンですが最高です。

が、重い!
2.04kgの本体とMagSafeを持ち歩くと、2.3kgを超えます。

一方、iPad Pro 9.7inchとSmart Keyboard、Apple Pencilのセットは、たったの694.7g。
MacBook ProとMagsafeを合わせた重さの1/3程度です。

僕はもう、Macbook Proを持ち運ぶことはなくなりました。外での仕事はすべてiPad Proにおまかせ

で、どの程度使えるのってのが気になるところでしょう。
Macbook Proでできることの80%はカバーしてくれます。

打ち合わせ、メール、赤入れまでは問題なし

打ち合わせ

クライアントワークを中心に仕事しているのでノマド的な働き方は機密性の問題で難しいのですが(逆に、喫茶店で書いてるライターさんって守秘義務はどうしてるんでしょうか)、出先での打ち合わせメモはすべてiPad Proでとっています。

打ち合わせメモの例。内容はダミーです。

クラウドサービスと組み合わせて、当日に用意した資料に直接書き込むこともできるのが便利です。
また、ラフな打ち合わせであればこのメモを議事録としてPDFで共有することもできます。

メール

メールについてはMacでも愛用しているGoogleのInboxがネイティブアプリとして提供されているのでまったく問題なし。

ただし、機密上の問題があるのでアプリでメールの返信をするのは自宅か誰もいない公園、打ち合わせ開始前の会議室内など覗き見の心配がない場所に限ります。

赤入れ

ディレクターや編集者の方はここが1番気になるところではないでしょうか。
結論から言うと、これもまったく問題なし
むしろ、ウェブページへの赤入れにこれまで「印刷→赤入れ→スキャン」と3つの工程を経ていたのがバカらしくなるほどスマートです。

自宅はもちろん、編集の仕事で取引先に出向いて仕事をすることがあるので、そこでも赤入れにはiPad Proを使っています。

Apple Pencilでウェブサイトに赤入れしている例

上の画像のように、iPadでウェブページに直接書き込むには、

  1. ブラウザで対象のURLをコピー
  2. PDF Converter(有料 600円)でURLを開いてPDFに変換
  3. GoodNotes(有料 960円)で赤入れ

と、すべてiPadの中で完結します。
テストサイトなどでよくある、ベーシック認証つきのサイトも問題なし。

しかも、PDF Converterは縦に長いウェブページの場合、A4サイズで複数ページに分けてPDF化してくれるので、ノートアプリで書き込みやすく、また、印刷が必要になったときにも便利です。

Officeソフトは超優秀!

赤入れと言えば、ウェブページ以上に多いのがWordファイル。
これが超優秀です。

Word

ダミー原稿にApple Pencilで赤入れ

こんな風に、紙に書いたように赤入れができます。
個人的には、ディスプレイに向き合うよりも机に向き合ってペンを使ったほうが赤入れの精度が上がる気がするので、大抵はこのスタイルです。
もちろん、これまで通り校閲履歴を残してファイルを書き換えていくこともできます。

PowerPoint

そして感動的だったのがPowerPoint。
Apple Pencilと組み合わせるとMacで作業する何倍も速く作図できます。

左が「インクを図形に変換」をオンにした図、右がフリーハンドで描いた図

右の図のように、Apple Pencilでざっと描画すると、自動的にきれいな図に変換してくれます。
プロデューサーという仕事柄、プレゼン資料を作ることが多いので重宝しています。

Excel

Excelについては、Macで利用する場合とさほど変わりません。
逆に言えば「変わらずに使えるくらいには優秀」ということですね。ただ、細かい調整が必要な香盤表などはMacで作ったほうが速く、きれいでしょう。

OneDrive

Office365を利用していると、1TBまでのオンラインストレージが利用でき、もちろんMacその他、各種デバイス間で自動同期します。
iPadで作成したファイルは自動的にOneDriveに保存されるのですが、ここに難点がひとつ。
OneDrive以外のオンラインストレージを選択できません。

僕はメインで使っているオンラインストレージがGoogleDriveなので、ここは改善してほしいですね。

Adobeアプリは充実してるが、仕事では使いにくい

ここまでの内容で、コンテンツ制作に必要なツールはほぼ揃っていると思います。
タイトルにした「80%の仕事」とはここまでのことです。

実は、AdobeアプリがiPad単体で使うにはちょっとイマイチなのです。
アプリ自体はたくさんあります。

ですが、基本的にはApple Pencilと組み合わせてイチから何かを作ることに特化しているので、たとえばこのブログのアイキャッチ画像(記事の最上部にある横長の画像)のように、レイヤーを重たり、レイヤー効果を使ったりといった画像の処理はできません。

ただ、Lightroomアプリは非常に良くできているので、Wi-Fi内蔵のカメラで撮影した写真をその場で加工するようなことは可能でしょう。

僕も、とあるイベントの現場で一眼レフで撮影した画像をWi-FiでiPadに転送してLightroomで加工してからTwitterにアップするという使い方をしたことがあります。とても快適でした。

重いMacBook Proを持ち歩いている人は絶対に「買い」

実は、僕が購入したきっかけは「旅行に持っていきたかったから」でした。

旅先で地図を見たり、ホテルでちょっとメールや企画書を書いたりといった使い方がしたくて購入したのですが、ここまで仕事に使えるとは正直、みくびっていました。

もうすぐ新型のiPad Proが出ます。
いま、重いMacBook Proを持ち歩いている方は絶対に買うべきでしょう。損はしないと保証します。


 

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