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特に音楽が好きというわけでもないのですが、無音だと集中できないので仕事部屋ではいつも音楽をかけています。特に集中力を要する仕事(原稿チェックや見積もり、難易度の高い原稿作成など)ではヘッドフォンを着けることも。
数年前までは、そのガジェット感に惹かれてBOSEのQC3を愛用していましたが、何度か修理を繰り返すうちに修理代が本体価格を大きく上回ってしまったので、ゼンハイザーのHD25-1IIに乗り換えました。
無骨で頑丈、質実剛健な設計思想がとても気に入っているので、日常の使い勝手を中心にレビューします。
とにかく壊れないし、壊れる部分は交換できる
BOSEのQC3はノイズキャンセリング機能が優れていてとても気に入っていたのですが、それだけに作りが繊細で、年に2,3度は汗や雨で基盤が腐食して修理に出していました。(保証期間外の有償修理だと1万円ほどかかります)
また、ノイズキャンセリング機構を動かすのにバッテリーが必要で、充電を忘れるとノイズキャンセリングが動かないだけでなく音楽も聞けないのが難点で、ここぞという場面にバッテリーが切れると意気消沈です。
その点、ゼンハイザーのHD25-1IIは通電する部分がなく構造が単純なのでかなりラフな扱いをしても壊れません。雨にぬれてもリュックに突っ込んでもびくともしない剛性があります。
とは言え、有線ヘッドフォンなのでケーブルの断線は避けられませんが、これは交換ができるようになっています。
リケーブルして音の変化を楽しむほどの審美耳は持ち合わせていませんが、いざとなればいつでも交換できるという安心は満足感に繋がります。
DJ仕様で左耳を空けられる
僕はDJはしませんし聞きに行くこともありませんがプロDJ仕様の恩恵に預かっています。
くわしく分からなくて恐縮なのですが、DJをするとき、実際に会場に流れている音を確認するため左耳を開放することがあるのでしょう。たぶん。
その機構を利用して、コンビニやスーパーのレジでは左耳を空けています。
ヘッドフォンを外さずにレジの人の声をきちんと聞くことができて便利です。
外歩きにはBluetoothレシーバーと組み合わせて
本来この商品のターゲットになっているプロDJやレコーディング・エンジニアの方は許せない使い方だと思いますが、外で使うときにはBluetoothレシーバーを挿してスマホから音楽を聞いています。
Bluetoothを通じた音に劣化があるのは理屈としては分かりますが、ケーブルを指したままのスマホをポケットから出し入れするといつの間にかケーブルがねじれてしまうのがストレスでこの使い方に落ち着きました。
MICの小さな穴が空いていることから分かるように、通話にも対応しています。
が、これで通話しようと思うとヘッドフォンを着けたままこの黒い装置に話しかけることになり、携帯電話というよりは無線機を使っているようにしか見えないので、この機能は切ったままです。
iPhone 7などイヤホンジャックのないスマホを使っている皆さんも、音の劣化が気にならないなら(実際、僕には聞き分けられません)なかなか便利な商品ですよ。
高級機こそ普段使いに
ちなみに、このゼンハイザー HD25-1IIは後継機のHD25が登場して中古の出品しかないにも関わらず、Amazonで2万円弱と決して安価なものではありません。
HD25-1IIが現行品だったころは3万円前後を行き来する金額感でした。
が、それだけにハードなプロの現場で長期間の実用に耐える設計になっていて普段使いにも非常に使いやすい一品です。
後継機のHD25も基本的には同様の設計、性能のようなのでこれから購入される方はそちらでもいいかもしれませんね。