無口なパートナーを持とう ― 仕事部屋でベタを飼う魅力と注意点

    
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仕事部屋には、メインのデスクのほかに作業台を置いています。

紙の仕事に対応するためのカッター台や文房具類、ほかにもScanSnapやステレオ、紙で持っていなくてはいけない資料類を上に置き、下にはレーザープリンタやシュレッダーが雑然と置かれたスペースです。

そこにいるのが、僕の無口なパートナー、ベタ。名をフリーマンと言います。(買って帰ってきて最初に流した音楽がボビー・フリーマンだったから)

振り返ればベタ

位置でいうと、デスクの真後ろ、僕の背中側です。

1人の環境で仕事をしているので、行き詰まりに1人で対処する方法はいくつか持っていますが、そのうちの1つが振り返ってベタを眺めること。
動きの鈍いこの熱帯魚、フリーマンは僕の苦労とは関係なく瓶のなかをゆらゆらと泳いでいます。

この口がかわいくないですか?
あくせく働く僕をバカにしているようで「そうだよな、少し休むわ」という気分になれます。

エサを食べるときの何故か不満げな顔もかわいいです。
「仕事してねーでさっさとエサくれよ」と言われているようです。

ベタは仕事部屋にぴったりの熱帯魚

我が家での飼育環境は、

  • 3リットルほど入るガラス瓶
  • 白色LED照明
  • 簡易ヒーター

だけです。
エラだけでなく口からも呼吸ができるので、エアレーションが不要ですし、水質の悪化にも強いのでろ過装置がなくても元気に育ちます。

瓶のような閉じた環境でも飼育ができるので、仕事部屋に置くにはぴったりです。
エアレーションの「ぶくぶくぶく…」という音で集中が削がれることもありません。

仕事部屋にベタを持ち込む注意点

仕事部屋にはぴったりのベタですが、いくつか注意点もあります。
一般的なものから、仕事部屋に持ち込むにあたって特に注意すべきことを列挙します。

狭い環境が好きなわけではない

熱帯魚ショップではワイングラスに入って売られていたりしますよね。
実際、ワイングラスでの飼育も可能ですが、それは「可能である」「死にはしない」というレベルの話で「狭いところが好き」なわけではないので部屋のサイズに合わせてできるだけ大きなものを用意して上げてください。

水質の悪化には強いが水温の低下には弱い

ガラス瓶のような閉じた環境でろ過装置なしでも、1週間ほどは水換えなしで元気に過ごせます。
原産地の東南アジアでは泥水の中で生きています。

が、水温の低下にはすこぶる弱いです。
適温は25℃〜30℃と熱帯魚の中でも高めで、22℃を下回ると死の危機に瀕します。
仕事部屋はリビングなどと違って空調をかけていない時間が長いので、必ずヒーターを用意してください。

パネル型のヒーターだと飼育容器の中に入れる必要が無いのでシンプルな環境を保てます。

気性の荒い魚 水はねに注意!

普段のベタはおっとりしていますが、オス同士を同じ水槽に入れるとどちらかが死ぬまでケンカをするほど気性の荒い熱帯魚です。
また、成長すると体長5センチほどにもなります。

なので、何かの拍子にびっくりすると跳ねて水面から飛び出すことがあります。
発見が遅れればベタは死んでしまいますし、周囲に置かれた書類は水浸しになってしまいます。

蓋をすれば解決する問題ですが、エアレーションをしないので上部は開口している飼育容器が好ましいです。
そこで我が家では、フラワーショップで購入した大きい薬瓶を使っています。開口部が小さく、上に出っぱっているので飛び出す心配がありません。

無味乾燥な仕事部屋に彩りを

書類やガジェットで無味乾燥になりがちな仕事部屋。
ひらひらと泳ぐベタを置くだけで華やかになりますよ。

なにより、1人で仕事をしているときに「自分以外の生き物が同じ部屋にいる」という感覚は気持ちが楽になります。


 

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